ペトル・チェフ (95%)
国籍:チェコ
所属:チェルシー
噂される移籍先:アーセナル
ジョゼ・モウリーニョのコメント、本人のチェコ紙へのインタビューなど、移籍は確定的と言える。ロマン・アブラモビッチ会長が、今までチームに尽くしたことに対する賞与を用意しているという報道も出るほどだ。
学校に通っている子どもの関係で、ロンドンに残ることを望んでいることから、移籍先として有力なのはアーセナル。昨日Mail紙によって合意報道があったが、代理人が合意を否定。移籍金や給与面では、相当高額を要求していると見られていることから、その辺りの兼ね合いで発表が遅れることになる可能性も。
しかし、PSGは既に撤退したという報道があるように、アーセナル行きを止めるようなクラブも見当たらないのが事実である。
ラヒーム・スターリング (70%)
国籍:イングランド
所属:リヴァプール
噂される移籍先:マンチェスター・シティ、アーセナル
「移籍する」ということは決定的と言えるのかもしれない。リヴァプールのファンからシーズン終了の授賞式でブーイングされるほど関係が悪化してしまった選手を残すことは、リヴァプール側からすれば考えづらいことだろう。既に、様々なOBからも厳しいコメントが出ており、チームに残ることは本人としても避けたい事態になってしまっているのかもしれない。
ロンドン育ちということで、ロンドンに戻ることを希望しているようだが、チェルシーは興味を示しておらず。現在の本命は、間違いなくマンチェスター・シティだろう。
ホームグロウンの関係で、イングランド人の若手を望むマンチェスター・シティは、既に3度目のオファーを送っているとの報道。4000万ポンド+500万ポンドのボーナスで決定するのではないか、というのが英国記者達の一般的な見方だ。しかも、更に増額することも検討しているということで、リヴァプールが首を縦に振る可能性は高い。
しかし、競争相手が出てきていないことが最大の不安点。マンチェスター・シティが撤退することになれば、恐らくリヴァプール、スターリングの両サイドにとって望まない残留に近づいてしまう。そういった面を考慮すれば、足元を見られる可能性も高い。
いかがだっただろうか。移籍市場では、様々な根も葉もない噂が飛び交い、それを利用して選手の価値を高めようとする代理人が暗躍する。
しかし、様々な関係の中で移籍を見ていくことは非常に面白いことだ。後釜の獲得や、現有戦力、監督のコネ…複雑に絡み合った関係性の中で、移籍を見てみることは意味もなくニュースを追いかけるより面白い。
同時に、「ここで可能性が低い」とした選手の移籍が起こることになれば、それはそれで面白い移籍となるだろう。この記事で、欧州の移籍市場を一層楽しんでいただくことが出来れば、筆者にとってこれ以上の幸せはない。