2月1日、アジアカップ2015は公式ベストイレブンを発表した。
Our #AC2015 Dream Team! Who would make YOUR best eleven?! pic.twitter.com/oFBUCvrMwT
— AFC Asian Cup (@afcasiancup) 2015, 2月 1
GKはもちろんゴールデングローブ賞を獲得したマシュー・ライアン。失点数ではキム・ジンヒョンと川島に劣るものの、22歳の若さでオーストラリアのゴールマウスを守り、一度も不安定さを感じさせなかった。
センターバックはトレント・セインズバリー(オーストラリア)とカク・テヒ(韓国)の2名。
前者は守備で空中戦の強さを見せつけながら、足元でボールを扱わせればビルドアップをこなし、UAE戦では得点も。後者はGL第3節が初出場ながら、その後はベテランらしくすぐフィット。特に対空能力は圧倒的だった。
サイドバックはチャ・ドゥリ(韓国)が右、左がドゥルガーム・イスマイール(イラク)となった。
前者はこれが代表での最後の大会とあって、キム・チャンスの怪我でチャンスが回ってきたにも関わらず魂が迸るパフォーマンスであった。辞めるのが惜しいほどのスピードで右サイドを攻守に渡って支配した。
後者は今大会のイラクでは最も大きなサプライズだったのではないかと思える台頭だった。これまでウイングの控え、緊急時のサイドバックという程度の扱いであったが、今回は苦手としていた守備でも力を発揮。才能の高さを見せつけた。
中盤は3枚。キ・ソンヨン(韓国)、オマール・アブドゥラフマン(UAE)、そして大会MVPを獲得したマッシモ・ルオンゴ(オーストラリア)である。
プレミアリーグでも実績があるキ・ソンヨンは、力量でも名前でも選ばれて当然の存在だ。全試合に出場し、ボールを後方から引き出し、チームを操り続けた。また、以前と比較して守備面での働きも大きかった。
オマール・アブドゥラフマンは、これまで「アジア好きなら全員が知っている」存在だったが、これで「サッカーファンなら全員が知っている」スターになった。彼の実力ならば、このくらいはやれて当然であり、むしろもっと出来る。ぜひ欧州に挑戦してほしいところだが……
そしてマッシモ・ルオンゴは今大会最大の驚きだろう。オーストラリア代表のファンですら、ここまで彼が活躍すると思っていた者はいないのではないか。攻撃に守備に得点に、彼こそが優勝の立役者だった。
そしてFWは途中交代が多かったものの各場面で存在感を見せたティム・ケイヒル(オーストラリア)、得点王になったアリ・アハマド・マブフート(UAE)、ソン・フンミン(韓国)が入っている。
年齢もあって出場時間が限られたティム・ケイヒルであるが、開幕戦での先制点、中国戦での貴重な2得点をゲット。さらにオーバーヘッドも見せるなど、そのオーラは健在であった。
アリ・アハマド・マブフートは俗にいう「UAE黄金世代」というより、そこに後から入ってきた存在である。外様なのだが、このチームへのフィット具合はなんだというのか。あの高い決定力は天才的である。
ちなみに、ガルフカップとアジアカップの両方で得点王になったことがあるのは意外にも歴史上で彼一人である。
GLで無得点に終わったソン・フンミンであるが、さすがにと言うべきか決勝トーナメントで爆発。ウズベキスタン戦の2得点、そしてオーストラリア戦の延長に持ち込むゴール。これが全て90分以降という驚異の勝負強さである。
ということで、AFC公式のメンバーが出たので、Qolyも独自に裏ベストイレブンを選出してみよう!