12月6日、グループリーグ終了から数日が空き、ついに決勝トーナメントがスタート。ここからはホーム&アウェーの2試合で結果が決まる。
近年力をつけているフィリピンと、優勝候補筆頭であるタイが対戦する注目のカード。浦和ユース出身の佐藤大介選手は4試合連続のスタメン出場となった。
テクニックに長けているタイが早いショートパスでの崩しを狙うのに対し、フィリピンは長いボールで中盤を飛ばし、前線の力を生かす戦法で反撃する展開となった。
互いにチャンスは作るものの、前半はゴールは奪えず。42分にはフィリップ・ヤングハズバンドのフリーキックをGKカウィン・タマサチャノンが見事なセーブで弾くなどの場面もあったが、スコアレスのままハーフタイムに突入した。
後半に入るとフィリピンが大きな決定機を迎える。54分、佐藤のスルーパスに抜け出したフィリップ・ヤングハズバンドが裏に抜け出すも、最後でバランスを崩してシュートに持ち込めず。
さらにフィリピンにとっては幸いなことにタイのFWアディサック・クライソーンがアギナウドに対する暴力行為によって退場となり、一人多い状況に。
これで大きなチャンスを得たフィリピンは、佐藤大介を下げてより攻撃的なジェームズ・ヤングハズバンドを投入するなど得点を狙う。
しかし結局最後までネットを揺らすことはできず、スコアレスドローでファーストレグは終了。3日開けた10日にタイのホームでセカンドレグが行われることになる。