11月28日、スズキカップはグループリーグ最後の第3節。すでに突破を決めているフィリピンと、引き分け以上で突破が決まる地元ベトナムの一戦。
浦和ユース出身の佐藤大介が3戦連続の先発出場となったフィリピンは、ベトナムの高い最終ライン、激しい中盤のプレスを抜くために序盤からロングボールを蹴りこむ。
ベトナムはそれを防ぎながら攻撃を仕掛け、試合開始直後にはレ・コンヴィンがミドルパス一本で抜け出す惜しいチャンスも。これはシミュレーションで警告になってしまうも……
12分にはゴ・ホアンティンが放ったミドルシュートがゴール右隅に決まって先制! 重要な試合で好スタートを切った。
日本国旗も揺れる!
フィリピンはこの後中盤でパスを回す戦術に移行するも、逆にこれはベトナムにとってはありがたい展開。
相手にあまり大きなチャンスを作らせず、カウンターからチャンスを狙うというコントロールされた内容に持ち込んで、リードを保ってハーフタイムを迎えた。
そして後半、勢いに乗るベトナムは素晴らしいゴール2発でさらにリードを広げる。
まずは51分、サイドチェンジを受けたヴ・ミントゥアンがファーストタッチで佐藤大介をぶち抜き、角度のないところからシュート!
また57分にもパム・タンルォンが豪快に左足を振りぬき、鮮やかなミドルシュートをゴール左隅に突き刺す!
フィリピンもその直後に途中出場のムルダースが一点を返し、反撃。終盤はかなり押し込む場面を作ったものの……
ベトナムが最後まで2点のリードを守り切って勝利。佐藤大介と三浦俊也監督の勝負は後者に軍配が上がった。