今後の報道のあり方とすべての人に問われる情報リテラシー
スポーツメディアの誤報やデマの被害者はいつも選手だ。一度誤報が流れると、世間に貼られたレッテルをはがすことは非常に難しい。
PV(ページビュー)に目がくらみ、報道の本質である信ぴょう性をないがしろにし、挙句の果てには誤報を認めずに謝罪すらまともにできない無責任な媒体も多い。
さらにSNSが普及した現代では、情報を得る側にも一定のリテラシーが求められる。
メディアから濡れ衣を着せられた邦本は、誤報やデマによる被害者であり、今後も世間からの偏見に晒されながらキャリアを歩まなければならない。
それでもまっすぐ先を見つめるレフティに、今後の報道のあり方について質問をぶつけた。
ーー邦本選手は『報道』について、今後どのようにあってほしいと思いますか。
「(誤った報道が)出てしまうことは仕方がないですけど、『事実を載せてほしい』というのが本音です。間違った記事が出てしまうことに関して(批判を)言うつもりはありませんが、ただ事実だけを報じてほしいと思っています」
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世間が『悪童』と呼ぶ選手の素顔は、ただひたすらサッカーがうまくなりたいと向上心に飢える謙虚な青年だった。
このまっすぐな青年の印象を不当に、世の中へ広めてしまった我々メディアの罪は重い。今後は改めてメディアの報道のあり方について見直していかなければならない。
また誰もがSNSで情報を発信できるいま、SNSを利用するすべての人が「メディアとして」情報を発信する責任を負う覚悟が必要なのかもしれない。