3位 ディエゴ・マラドーナ

史上最高の3人をどうやって区別するか…全員がそれに値するが、ひとりしか選べないのだ。

長命、ゴール数、トロフィーの数なら、メッシとペレがわずかに上回っているが、マラドーナはエキサイティングだった。

このアルゼンチン人は、史上最も偉大なW杯優勝かもしれない1986年大会で史上最も象徴的かもしれない個人技でのゴールを決めた。母国でもナポリでも神格化されている男だ。

身長170cmほどだった彼は15歳でアルヘンティノス・ジュニオルスにデビューするとファーストタッチで股抜きをした瞬間からそのドリブルテクニックで世代を超えて人々を魅了した。

166試合で116ゴールを決めると、ボカに移籍した後には宿敵リーベル戦で独力ゴールを決めてリーグ優勝をもたらした。

その数か月後に500万ポンドでバルセロナに引き抜かれると、ベルナベウでレアル・マドリーをズタズタにした。その後は怪我と病に苦しむも、1984年に690万ポンドでナポリへ移籍。世界最高額の移籍金で2度移籍した初の選手になった。

そして、絶頂期がやってくる。1986年W杯で優勝を成し遂げると、ナポリにもタイトルをもたらした。そして、1990年のW杯では再び決勝まで勝ち進んだ。

ヨーロピアンカップでは一度も優勝できなかったし、ベスト16以上に勝ち進んだことすらなかった。だが、マラドーナは単なるトロフィー以上の存在だった。