使われない『開発予算』はどこへ
ザンビアの最終的なゴール・ディヴェロップメント・プログラムにおけるプロジェクトは、カッパーベルト地区のキトウェにテクニカルセンターを作ることだった。それは40万ドルの予算で、5年前に承認されたはずだった。
――しかし、それは1ドルたりとも使われていない。
新しい地方議会が選挙によって構築されたことで、計画に必要だった10エーカーの土地の価格が上昇し、そのために遅れが出ている……とサッカー協会は説明している。
ザンビアサッカー連盟の重役であるジュリオ・チルバ氏は言う。
『これは議会の誤りだった。彼らは僅かな額で土地を与えると約束していたが、その後考えを変えた。FIFAは”我々は土地に金を使うことが出来ない”と言った。私はFIFAが正しかったと思う』
計画はルアンシュヤに切り替えられたが、しかしそこでも遅れが生まれている。ジュリオ・チルバ氏は言う。
『人々はそこで作物を栽培していた。我々が収穫を破壊することは良くない。彼らに収穫をさせて、それから我々がスタートする。
我々が話している全てのプロジェクトは、ブラッターによって始められた。それはザンビアで、そしてアフリカのフットボールにおいて大きな重要性を持っていたので、我々は感謝している。
ここにあるプロジェクトに類するものは、アフリカの各地で同じように行われている。管理者の本部。テクニカルセンター。宿泊設備。これらはとても高価である。
ブラッターが会長を務めている間に得られた利益については、FIFAに非常に感謝している』