5月28日、『Guardien』は「欧州サッカー連盟(UEFA)は、29日に行われる予定となっているFIFA会長選挙でヨルダン王子のアリ・ビン・アル・フサイン氏を支持する方針を明らかにした」と報じた。
27日にチューリッヒのホテルでFIFA幹部7名が逮捕され、会社役員などを含めて関係者14名が拘束されることになった今回の汚職事件。
FIFAからはゼップ・ブラッター会長は関与していないと発表されているものの、様々な組織から責任を追及する声が上がっており、辞任が求められている。
UEFAは29日のFIFA会長選挙を延期するように求めていたものの、それが拒否されたことから、加盟54協会のメンバーとの会談の上で「プリンス・アリを支持する」という方針を固めた。
スペイン、ロシアなどいくつかの協会に関してはまだブラッター氏支持の姿勢を崩していないものの、かなりの票がプリンス・アリに流れることとなる。
そして現在FIFA副会長を務めているデイヴィッド・ギル氏は、ブラッター氏が再選された場合は職を辞する方針を固めているとのことだ。
ミシェル・プラティニ
(UEFA会長)
「時に私は胃が痛くなる。それはFIFAの問題に関することだ。正直に言えば、私はFIFAを愛している。その歴史のファンである。しかし、もうどうしていいか分からない。もうたくさんだ。ウンザリだ。手に負えない。
我々の54協会のメンバーは会合を行い、大部分はプリンス・アリに投票する。人々はもうブラッターを求めていない。私も求めていない。まだ納得していない協会については説得を続けている。
私はゼップと顔と顔を合わせて話したいと思った。しかし、彼は『もう手遅れだ』と言った。私は『あなたがFIFAにひどいイメージを与えているのだから辞めるべきだ』と話した。友人にそう言うことは簡単ではないが、歴史上でも行われてきたことだ。私は目に涙を浮かべ、悲しみを抱えながら話している。あまりにも多くの不祥事があり過ぎた。
プリンス・アリは若い。しかし彼は野心的だし、それが支持をする理由だ。彼は金を必要とはしていない」