5月28日、『Guardian』は「アフリカ大陸の国ザンビアにゼップ・ブラッター会長の手法をうかがわせるものがある」という記事を掲載した。

本日29日に行われるFIFA会長選挙は大きな注目を集めている。2日前に発覚した大規模な汚職事件で幹部7名が逮捕され、9名が起訴された。

そんな状況でFIFAは会長選挙を強行することを決めたが、欧州連盟やオーストラリアなどがブラッター辞任を公式に求め、対決姿勢を強めている。

しかし大きな逆風が吹いているように見えるゼップ・ブラッターには、その圧力を遮ることが出来るだけの支持母体がある。それが、アフリカ大陸である。


四辺が磨り減ったFIFAの旗が、ザンビアの首都ルサカで、国旗に挟まれてはためいている。近くにある刻印は、強い陽射しで色あせている。

そこにはこう書かれている。

『ザンビアサッカー協会のフットボール・ハウスは、FIFAゴール・デヴェロップメント・プログラムの一環として建築され、2002年4月6日にジョセフ・S・ブラッター会長によってルサカに設置された』

この”ザンビアサッカー協会の初めての家”を提示することは、ゼップ・ブラッターがどのようにアフリカのサッカー組織の心を掴んだかという一つの例になる。

水曜日に、スイス当局はアメリカ合衆国の要求に応じてFIFA幹部7名を逮捕し、2018年、2022年ワールドカップの招致における手続きに刑事訴訟を行った。

ブラッターが世界のサッカー連盟会長として第五期を迎えようとするこの時に、彼は詳細な調査の下に置かれる。

それでもおそらく、79歳のブラッター会長は勝つのだろう。4年ごとに投票を行う様々な連盟の忠誠を保証するため、十分なお金と支援を確実に行ってきたからだ。

例えば、アフリカサッカー連盟(CAF)は、伝統的にこのスイス人を支持して投票してきた。

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