今回、そのパレスティーノからは選ばれていないが、代表メンバーのなかにチリ出身の選手がいる。それがアレクシス・ノランブエナ(Alexis Patricio Norambuena Ruz)だ。
右利きながらも左サイドバックをこなせる選手で、攻撃力が武器。正確なクロスやロングシュートを持ち、ペナルティキックを蹴ることもある。
チリの名門ウニオン・エスパニョーラの出身で、ニュブレンセを経て欧州へ移籍。その後はポーランドで長くプレーしており、ヤギェロニャ・ビャウィストク、GKSベウハトゥフに所属している。
2012年にパレスチナ代表チームからの招集を受け、親善試合でちょこちょことプレー。欧州のスケジュールもあってAFCチャレンジカップには出場していなかったが、2015年アジアカップのメンバーには選出された。
今回南米から選ばれた唯一の選手なので、出場機会があれば是非注目してみてほしい。
歴史的な一戦の相手が日本代表
パレスチナは今現在も国家として認められていないが、しかしその承認を推し進める急先鋒になっているのが実は南米である。互いの溝が埋まらずイスラエルとの関係は深刻さを増すばかりであるが、こと代表チームはもしかしたら南米の後押しを受けこれから強くなっていくのかもしれない。それが初出場の今回であるとは言い難いが間違いなく歴史的な第一歩であり、その最初の試合が日本戦なのである。