ワールドカップに出場することはサッカー選手にとって頂点であり、世界の舞台で母国を代表するチャンスは一生に一度しかないものかもしれない。それほど重要で貴重なものだ。

しかしながら、この一生で一度しかないチャンスが10代のうちに回ってくるような人もいる。そして、そのようなヤングスターにかけてみようという野心的なコーチもいる。

今回は「ワールドカップの歴史上、10代で出場して最も活躍を見せた選手たち」をご紹介する。

マヌエル・ロサス

国籍:メキシコ

大会:1930年

1912年にメキシコシティで生まれたマヌエル・ロサスは、まるで記録を作るために生まれてきたような選手だった。ウルグアイで開かれた第1回のワールドカップに18歳でメンバー入りした。

チームはグループステージで3連敗だったが、彼はアルゼンチン戦で大会の歴史上初のペナルティキックを決め、最年少得点記録を作り、しかも大会初のオウンゴールも決めた。

ただ、最年少得点記録については後にペレの台頭によって更新されることになった。

ノーマン・ホワイトサイド

国籍:北アイルランド

大会:1982年

1982年のワールドカップで数多くの記録を更新した、北アイルランド代表のノーマン・ホワイトサイド。大会初戦のユーゴスラビア戦を17歳と41日という年齢で迎えた彼は、チームの快進撃の立役者の一人になった。

ラウンド16での敗退とはなったものの、グループステージでは開催国のスペインを破るなどインパクトを残し、ホワイトサイドは5試合全てでプレーした。