3位 松井大輔

正確度:×

京都府出身、ハーフでもない松井に対して、中国メディアがなぜ「帰化選手」としたのかは極めて疑問だ。同メディアは松井を「フランス人の父を持つ帰化選手」としている。確かに松井はル・マン、サンテティエンヌ、グルノーブルといったフランスの名門クラブでのプレー経験が豊富な選手である上、15歳の時には名門PSGの入団テストを受けた経験もあるが、フランスにルーツを持っているといった報道は一切行われていない。

なお、記事の画像にはサガン鳥栖時代のハーフナー・マイクが使われていた。

2位 李忠成

正確度:△

東京都出身ながら、在日韓国人4世として韓国籍を持つ李忠成。プロデビュー後の2006年に日本国籍を取得して以降はU-23日本代表やA代表として活躍。特に2011年のアジアカップ決勝、オーストラリア代表戦で決めた芸術的なボレーシュートは多くのサッカーファンの脳裏に克明に刻まれている名場面だろう。

なお中国メディアは「日本と韓国の世論を騒がせている在日3世」と紹介している。一部間違いはあるが、李の現役時代は日韓関係がよくない時期もあり、両国のネットユーザーの間で李を巡る議論が度々起こっていた点は事実と言えるだろう。

1位 田中碧

正確度:×

神奈川県川崎市出身、川崎フロンターレから世界に羽ばたいた26歳の日本代表MFがなぜか1位に輝いた。

中国メディアから「父はイギリス人」と紹介されている田中。現在はイングランド2部リーズ・ユナイテッドに所属していることから生まれた誤解だろうか。

正しい情報はこちら!帰化して日本代表になった7名

なお、中国で公開された記事のコメント欄では「ホンダはカンボジアに帰化していないの?」「酒井宏樹は帰化選手じゃないの?」といった謎のコメントが相次いでいる。どうやら、中国のネットユーザーにとっての「日本代表観」には随分誤りが多いようだ。

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