「全員での守備と、ゴール前でのリスク」

2021年からコーチ、2022年からレイジェンド滋賀FCの監督を務める上原洋史

レイジェンド滋賀FCを率いている上原浩史(かんばるひろふみ)監督は、好成績を収めた昨年から一転した状況に対して以下のように語っていた。

――後半戦のスタート、悔しいものになりましたね。

開幕戦でFC.AWJには勝利していたということもあるので、選手の中に多少の緩みがあったのかもしれない。この後期の初戦、どうしてもものにしたかったんですが…。

失点のところは悔やまれます。あとはこちらにチャンスがあったにもかかわらず仕留められなかった。それをものにできなかったのは課題ですね。

――昨年優勝争いをしたことにより期待は高まっていましたが、今季の前半戦は苦しいものでした。どんな変化があったのでしょうか。

正直に言えば、メンバーが変わったというのも大きいですね。半分以上の選手が入れ替わっているので。それを作り上げなければいけなかったので、最初は苦しみました。

選手が頑張ってくれて徐々にチームの流れも良くなってきていたんですが…前期は4位で終了して今から反撃というところで、この後期の初戦を落としたのは痛かったですね。

――これからまだリーグは6試合。そして地元滋賀で開催される全国社会人サッカー選手権大会の予選と本戦もあります。どんなことが大事になりますか。

全員で守備をするという意識をもっと強く持ってほしいということと、ゴール前ではもっとリスクを冒さなければ得点はとれない。

ゴール前に人が少ないというところがあって、クロスが上がっても中に入っていない。単純なことですけど、そこで本当にゴールを決めたいという気持ちを持った選手が何人いるかという点は、やはり課題かなと思います。

守備の面は前期の最初よりはかなり良くなっているので、そこは継続したい。前期の最終戦はアルテリーヴォ和歌山を相手に無失点だったので、それはやれるはず。そこをもう一度見直して、練習の中で言い聞かせていきたいですね。

――首位の和歌山に唯一勝ったチームですから、力はありますよね。次のFC BASARA HYOGO戦や残りの試合に向けてどのように戦いますか。

あると思います。まだまだやらなければならないことはありますが。

今日はメンタル的なところも含めて、暑かったこともあるのか、気持ちのコントロールができず、パフォーマンスが逆に落ちていったようでした。和歌山戦よりもうまくいかなかった選手がたくさんいましたね。

これから1試合も落とさずに負けないゲームを繰り返していきたい。去年は2位だったので、『てっぺん』しか狙っていない。とにかく1戦1戦を大事にしていきたいです。ファンの皆さんには応援をお願いいたします」

メンバーが大きく変わるなかで前半戦を戦い、徐々に調子を上げて首位アルテリーヴォ和歌山にも勝利したレイジェンド滋賀FC。しかしそのあとでメンタルのパランスが崩れてしまい、後期のスタートでパフォーマンスが落ちてしまったという。

しかしすでに万全ならば実力は高いことは証明されている。昨季のような勝負強さやセットプレーの迫力をこの後期リーグで見せられるだろうか。レイジェンド滋賀FCはこのあと14日にFC BASARA HYOGOときしろスタジアムで対戦する予定となっている。

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なお、この取材では他にもFC.AWJの古賀楓真選手と鳥飼椋平選手、吉田真史監督にインタビューさせていただいた。それについては7月11日にFMおとくにで放送される「フットボールラウンジ」、およびポッドキャストでご紹介する。

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