――そんな同じ悔しさを味わったMF松木玖生選手(FC東京)やDF高井幸大選手(川崎フロンターレ)がU-23日本代表として活躍する姿は刺激になるのでは?
「直近のマリ戦やウクライナ戦も観ましたけど、やっぱり悔しいですし、自分もまだパリ五輪への出場は諦めていません。
今も長崎で試合に出続けて活躍し続けることで、パリ五輪のアジア最終予選(※4月15日に開幕するU23アジアカップ)にも選ばれるかもしれないと考えています。そのためにも、いつでも行ける準備をしています」
――クラブでの目標についてはいかがでしょうか?海外移籍も視野に入れているのでは?
「今の自分にはまだ先のことを考える余裕はないので、今年はとにかく長崎をJ1昇格へ導くことだけを考えています。
もちろん、最終的にはイングランドのプレミアリーグでプレーしたいという夢もありますが、まずは長崎をJ1昇格へ導くことですね。それをクリアした時には、長崎から海外へ、ということも視野に入れて考えたいと思っています。
漠然と5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス)でプレーしたいと考えていますが、ベルギーのようなリーグでステップを踏むことも含めて、なるべく早く海外で活躍できる選手になりたいと考えています」
――普段から海外サッカーもご覧になっているのですか?
「自分はアーセナルが好きで、日本代表DF冨安健洋選手やCBのガブリエウ・マガリャンイス選手の守備対応、ウィリアム・サリバ選手のカバーリングの意識やスピードといったところを見ています。まだアーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアムには行ったことがないのですが、是非行ってみたいですね」
――スタジアムと言えば、長崎ですよね?
「長崎は10月から新スタジアムである『ピースタ』(ピース・スタジアム・コネクテッド・バイ・ソフトバンクの略)でホームゲームを戦います。ファン・サポーターの皆さんには共にJ1昇格を目指して戦う中で、新スタジアムへも足を運んでいただきたいですね。応援よろしくお願いします!」
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【プロフィール】田中隼人(たなか はやと)
2003年11月1日生まれ(20歳)
188cm/80kg
千葉県鎌ケ谷市出身
ポジション:DF
中学時代から柏レイソルのアカデミーに所属。高校2年時の2020年10月、2種登録でトップチームに帯同。翌2021年には高校3年生ながらルヴァンカップ3試合に出場し、2022年から正式にトップ昇格を果たし、プロ契約を締結。2023年にはU-20W杯に出場するなど、各世代別日本代表でも主力として活躍。しかし、柏ではトップ昇格後の2年間でJ1リーグ出場が7試合と出場機会を掴めず。今季よりV・ファーレン長崎への育成型期限付き移籍を決断。長崎では[4-1-2-3]システムの左CBとして公式戦全9試合にフルタイム出場中。好きな食べ物はロールキャベツで、試合の2日前に温泉に浸かることをルーティーンとしている。