かつては「大連阿爾濱」「大連一方」と名乗っていた中国の大連プロフェッショナルFCが、今年のリーグ参入許可を得られなかったことから解散を発表した。

大連には元々「大連万達」「大連実徳」というクラブが存在し、AFCチャンピオンズリーグでも清水エスパルスやガンバ大阪らと対戦したことで知られる。

その「大連実徳」を2012年に吸収合併したのが「大連阿爾濱」というクラブだった。

「大連阿爾濱」は2009年に創設された新しいクラブで、2010年から3部リーグに参加して2年でトップリーグまで昇格することに成功していた。

2014年には一度2部へと降格し、親会社であった大連阿爾濱グループが経営危機に。それを受け継いだ一方グループがクラブ名を「大連一方」と変更し、大きな投資を行った。

1部に復帰した2018年にはさらに中国最大級の企業体である万達グループが経営を受け継ぎ、アトレティコ・マドリーとも提携。ヤニック・フェレイラ・カラスコやニコラス・ガイタン、マレク・ハムシク、ジョゼ・フォンテらを獲得するなどして話題を集めた。

ただ、2020年には新型コロナウイルスのパンデミックが直撃して再び危機に直面。万達グループも経営から離れ、政府が主導する作業グループが運営を引き継いでいた。

そして昨年は中国超級リーグで15位と降格圏に沈み、過去の負債の返済が滞っていたことも発覚。その結果2024年のリーグ参入許可が発行されず、17日にクラブの活動停止が発表された。

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なお、中国ではこの5年間で超級リーグの6クラブが解散(天津天海、江蘇蘇寧、重慶両江、武漢長江、広州市FC、大連プロフェッショナルFC)しており、毎年のように参加チームが消えている状況となっている。

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