中国甲級リーグ(2部)で長く戦ってきた新疆天山雪豹が、21日にプロリーグからの撤退、チームの解散を表明した。

新疆天山雪豹は2011年に「湖北華凱爾」として創設されたクラブで、新疆ウイグル自治区のウルムチに本拠地を置いていた。

2012年に乙級(3部)リーグに参戦し、1年で甲級への昇格に成功。その際に資金難で倒産の危機を迎えたが、新疆ウイグル自治区の当局が支援したことで存続に成功し、「新疆天山雪豹」と名を変えて戦った。

資金的に恵まれないクラブであったために2部でも常に下位に沈んでいたものの、他のチームの解散や経営破綻のために生き残り、9シーズンにわたって2部で戦い続けていた。その降格しない性質から、「フェニックス」の愛称もあったという。

ただその状況もあってチームの選手はほとんどが地元のウイグル人で構成されていたため、地域の若手育成については定評があった。

そして昨年も2部の下位に沈んで降格となったが、リーグの再編やクラブの解散もあって残留することになっていた。

ところが中国サッカー協会は2023年のシーズン開幕を前に新たなプロリーグ資格のレギュレーションを発表。下位に連続して入っているクラブのプロリーグ参戦を認めないことを発表し、新疆天山雪豹の2部残留は取り消されてしまったそうだ。

これにより、新疆天山雪豹は主要投資家との話し合いの末、中国プロリーグからの撤退を発表。プロチームの解散が決定された。

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中国では今年すでに武漢長江の解散が決定。他にも複数のクラブが給与未払いの状況となっており、これ以降もいくつかの解散や撤退があると予想されている。

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