岩政監督の後任人事は現在着手中であり、候補となる外国籍監督の具体的な名前も報じられている。

新監督がどのようなスタイルを打ち出すかという点は、来季のみならず今後の命運を大きく左右するに違いない。当然ながら、新監督の意向に沿った積極的な補強もマストとなる。

クラブの強化部長を長年にわたり務めた鈴木満氏は、2017年6月に刊行された著書『血を繋げる。勝利の本質を知る、アントラーズの真髄』(幻冬舎)の中で、「(前略)勝った者はまた勝ちたいという思いを強くする。優勝の歓喜を味わうと、またタイトルを取りたいという欲望がさらに膨らむ。鹿島はその繰り返しで19冠(※刊行当時)を重ねてきた」(p.157)と“勝利のサイクル”を記した。

ひとつのタイトルがきっかけとなって、更なる栄光をつかんでいく。まさに、タイトルがタイトルを呼ぶのである。

今の鹿島には、その“きっかけ”がない状態だ。川崎フロンターレ、横浜FM、そして神戸がJ1の盟主となる中、鹿島は取り残されている。

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中期的にリーグ優勝を狙うのであれば、来季にカップ戦を制して“きっかけ”を手にするほかない。「堅守速攻」への回帰が、常勝軍団復活の足がかりとなるはずだ。

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