藤野の活躍はチームに勢いをもたらす

――3点目を取った藤野あおば選手は10試合目での代表初ゴール。とても自信になるゴールだったと思うのですが、どういう言葉をかけて送り出されたのか。またきょうの評価を教えてください。

彼女がしっかりとゴールを決めてくれたことは、彼女の自信になると思います。チームの勢いにもなると思っています。

本当に素晴らしいゴールだったと思っています。プレーに対しても相手のDFと中盤の間でボールを受けて、スピードを生かして勝負を挑んだ。積極的なゴールへ向かうプレーを見せてくれたと思います。

――先日ワールドカップの地上波放送が決まったことについて、率直に感じたことを教えてください。

放映が決まったことを嬉しく思います。また、そこに向けて尽力していただいた関係者の方々にも感謝を申し上げたいと思います。

ワールドカップ、世界大会でのなでしこジャパンの活躍、それを見てまた新しく少女たちがサッカーをしたいと思ったり、また応援してくれる人たちが増えたり、そういった意味では本当に皆さんに放送を見ていただけることは嬉しく思います。

見てくださる方々にしっかりとパワーを与えられるような戦い方をしていきたいと思っています。

――ウイングバックの選手についてお聞きします。インサイドハーフの選手との上下の関係や、ストッパーの選手との上下の関係がすごくスムーズだったと思います。監督としてはどう評価していますか。

右の清水(梨紗)選手はこれまでも経験があり、石川(璃音)選手とのコンビの中でしっかりとコミュニケーションを取った。もちろんゴールしたのもありますけど、タイミング良く上がって行った。プレスのかけ方だと、前の藤野選手とコミュニケーションを取りながら、早めにプレスをかける連動した守備ができていたと思います。

左の遠藤(純)選手(が所属しているアメリカ1部)リーグがギリギリまであったことで、コンディション的には本当に大変だった。この暑さのなか大変だったと思いますけど、彼女の良さをしっかり出してくれたと思っています。相手の7番の選手が少し張って、残っていた部分もあるので、その選手に対して南(萌華)選手といろいろ気を遣っていた部分があると思います。チームとしてのバランスは良かったと思います。