多くの若きJリーガーが欧州移籍を夢見て日夜研さんしている。

近年は一定の成績を残した優秀な選手は、欧州へ移籍できる時代となったが、ある移籍形態がJリーグにおいて危惧されている。

今回、危惧されている買取りオプション付き期限付き移籍の危険性などを解説する。

買取りオプション付き期限付き移籍とは

まず買取りオプション付き期限付き移籍とは、期限付き移籍により一定の期間で選手を貸し出し、完全移籍の諸条件をクリアまたは貸し出されている選手が完全移籍で買い取る価値があると貸出先のクラブが判断した場合に優先的に買い取りを行使できる移籍の形態だ。

諸条件を設定している場合は、完全移籍を移行する上での出場試合数、出場時間、得点数、アシスト数、クリーンシート数などが設定されている。その数字をクリアすれば、自動的に完全移籍へ移行できる仕組みとなっている。

また条件が設定されていなければ、期限付き移籍期間以降に戦力として計算できると貸出先のクラブが判断した場合、優先的に買い取りを行使することができる。

前者と後者の種類に分かれるが、欧州と日本間で取り交わされる期限付き移籍は後者が圧倒的に多いと言われている。