チームワークとインテリジェンスに長けたスタイル
――穏やかな気質ではありますが、サッカー戦争が勃発した国ですからサッカーに対する情熱はすごそうですね。
グアテマラやメキシコに比べてサッカーのレベルはちょっと落ちたと思うんですけど、ただサッカー熱はありましたね。
スポーツ紙、サッカー雑誌とかサッカーの新聞が本当にいっぱい出ていましたし、みんな読んでいました。
サンルイス・タルパに日本人として選手として初めて行ったときには、町中の人が僕のことを知っていました。
――エルサルバドルでのプレーが23年前になりますが、今月15日にエルサルバドル代表と対戦します。楽しみですか。
楽しみですよね。当時自分が感じていたエルサルバドル人、そしてエルサルバドルのサッカーがいま、ときを経てどうなっているのか。
当然、日本の方がFIFAランクも含めて、恐らくレベルは高いと思います。それに対してどこまで現代サッカーをやれるのかが楽しみで仕方がないです。
――『中米の日本』という特性を考えると、チームワークや、連係の部分で強みを見せてきそうですよね。
そう思いますよ。
その上で高い個の能力を持った選手が自分のチームにもいました。
リーグ全体で見ても優れた個の能力を持った選手がいました。うまく(個の能力とチームワークが)調和してチームとしてコレクティブに機能したら、現代サッカー(の視点でいえば)エルサルバドル代表が結構強い可能性はあるかもしれません。
――中米はドリブルの突破力や体を激しく当てる守備などを武器にしている選手が多いですけど、見ていて衝撃を受けたプレーなどはありましたか。
中米だと、ホンジュラス人はすごく体が大きくて強かった傾向があります。
僕の認識だとエルサルバドル人はフィジカルが強いとか、体がでかいとか、そういう認識は全くないです。
エルサルバドルは、どちらかというと技術と戦術だと思うんですね。
エルサルバドル人の優れている部分は、インテリジェンスとテクニックのところだと思います。
『中米の日本』と呼ばれるエルサルバドルは日本を相手にどのようなサッカーを見せるのか。未知のサッカーを見せる相手との一戦から目が離せない。
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この他にジェフユナイテッド市原・千葉時代のイビチャ・オシム監督とのエピソードや間瀬監督自身のキャリアについてのエピソードを順次掲載する。