――サイドバックでいうと、酒井高徳選手の存在もチームにとってすごく大きいと思います。酒井高徳選手はどんな存在です?

「先生」という感じですね。僕よりも何年も長くサッカーをしてきて、またすごい世界のトップレベルでプレーされてきて。試合中に考えていることのレベルがやっぱり全然違うと感じさせられますし、真似をしようと思ってなかなかできるようなレベルではないです。

普段の練習から分からないこととかを聞いていますし、逆に高徳さんから話しかけてきて教えてもらうこともたくさんあります。普段の練習から色々と吸収して、僕が年齢的に上になってきた時には同じように下の選手に伝えられるようになりたいと思っています。

――昨シーズン、プロ初ゴールをホームの北海道コンサドーレ札幌戦で決めました。ちょっとあれが気になっていて。本来であれば山川選手は身長的にエリア内にいるはずじゃないかなって。下がって受けて、綺麗なミドルシュート。なぜあそこにいたんですか?

あの試合って、(山口)蛍さんは出ていましたっけ?(※欠場)。たしか普段はあそこが蛍さんか誰かなんですけど、出ていなくて、僕がこぼれ球をやる予定だったんです。

もともとこぼれ球のポジションの予定だったんですけど。あのコーナーキックの1本目はたしかトリックプレーみたいな決まり事があって。僕がそれを忘れていて、最初はこぼれ球のところにいたんですけど、その1本目だけは(僕が)中にいてやるトリックプレーで、遅れて行って…。

「マズい」と思って下がることにしたら、目の前にボールが来たので、蹴ったら入りました。

※ゴールシーンを振り返ると、たしかにエリア内に走りこもうとした山川(23番)がキッカーが蹴る直前、再び後ろに下がっている…。

――そんな経緯があったんですね。でもあのシュートは気持ちよかったんじゃないですか?

ジャストミートしてはなかったんですけど、ピッチも水を巻いていてスリッピーだったのでそれのお陰で入りました。気持ちよかったです(笑)