――神戸からスコットランドのセルティックへ移籍した古橋亨梧選手が向こうで得点を量産しています。ディフェンダーとして感じた古橋選手の“いやらしさ”みたいなのはどんなところです?

今もそうだと思うんですけど、クロスからの得点、ワンタッチのゴールが多いじゃないですか。

自分も一緒に練習していてすごく思ったのは、僕の背中にいる時の動き。ニアに入っていくのかファーに逃げるのかみたいなところの動きが多すぎて、まったく的を絞れませんでした。

後ろにいて、ディフェンダーの逆を取って、そこにボールが来るか来ないか。来ればもう触ってゴールみたいな感じです。そこのクロスに入っていく時の駆け引きがめちゃめちゃ上手いですし、もちろん一瞬のスピードも速い。

最後、触るか触れないかのところで先に触ってゴールしているシーンがたくさんありますし、そこの駆け引きとスピードが異次元です。

――神戸は昨シーズン、苦しい時期があり、ただそれを乗り越えてきたチームだと思います。チームとしての変化はどんなところに感じますか?

昨年で言うと、全体の中でやっぱり雰囲気の悪い時期もありました。

雰囲気が悪くなって自分たちで「これじゃダメだ」とミーティングをして良くなって、また時間が経ち調子が悪くなってきたらまた自分たちで下げてしまってみたいなことの繰り返しでした。

そこは教訓として昨年いた選手全員の心に残っていると思いますし、今年のシーズンが良いか悪いかは始まってみないと分からないですけど、仮に1年間を通して良くなくても、悪い時期があったとしても、全員の心構えというか普段の練習中から意識することなどは整理できています。

昨年の経験があったからこそ今年はそういった時でもチームがバラバラにならず、一致団結して戦っていけるんじゃないかと思います。