――Twitterをしているとプラスもある反面、気を付けなければいけない事もあると思います。意識・注意している事はありますか?

去年までは選手の情報が漏れない事、プライベートは見せても見せ過ぎないよう注意していました。今年は、新型コロナウイルス感染予防対策に気をつけて3密にならないようにするなど気をつけています。そして最後にあくまでもクラブと選手が主役だと思っていますので、そこも意識しながら発信しています。

――そんな想いや意識があってのTwitterですが、特に反響や効果の大きかった投稿・エピソードを教えてください。

去年のFC岐阜さんとのホーム戦で決勝ゴールを決めたルカオ選手のInstagramの投稿を訳して発信した時の話になります。

色々な方々から「感動しました」「訳してくれてありがとうございます」と言って頂けました。

投稿では本人が自分のバックグラウンドも語っていたので、本人の了解を得た上で発信をしたわけですが、自分が訳することで選手がどんな葛藤があって日本という異国の中で批判や賞賛の狭間でプレーをしているかを色んな方々に伝える事が出来たのをすごく嬉しく思ったのを覚えています。この投稿は今でも自分の投稿の中では一番反響のあった投稿になっています。

――「通訳以上の通訳」とは?

自分の座右の銘にさせてもらっている言葉です。

今こうしてJリーグのクラブで通訳という役職を頂いて仕事をさせてもらっている訳ですが、この仕事をやっているからには、鹿児島に来る全てのブラジル人選手に気持ちよくプレーをしてもらいたい。そのためには日本という異国に早く慣れてもらわないといけないですし、鹿児島という土地も好きになって欲しい。

鹿児島ユナイテッドFCで活躍してもらうのが一番手っ取り早いとは思うのですが、そこで僕がしないといけないと思うのはただ通訳をするだけではなくて、時には父親のように厳しく時には兄弟のように選手に寄り添って鹿児島ユナイテッドFCというクラブと選手の架け橋になる事が大事だと思うんです。なので常に #通訳以上の通訳に という言葉を胸に通訳以上の通訳になる為に日々の仕事に取り組んでいます。