ーーYASUDA復活のきっかけはクラウドファンディングでした。詳しく教えていただけますでしょうか。

2017年に中学校の時からの同級生とフットサルをやっていた時に「YASUDAのスパイクでフットサル用があれば履きやすそうだから」という話をして、お店に買いに行ったのが始まりです。その時に初めて倒産していたことを知りました。

普通だったらそこで諦めるんですけど思い入れもあったし、自分の会社でたまたま健康とスポーツのクラウドファンディング事業(ルートエフ)を立ち上げたこともあり、自分がプロジェクトオーナーになろうということになりました。

(YASUDAのクラウドファンディングページ)

ーークラウドファンディングでよく集まりましたよね?

立ち上げまでは苦労しました。私は広告代理店業をやっていまして、スパイク業界の人間ではありません。金型も木型も知らない中、2017年10月に商標を持っている方を見つけました。その方からスパイクを作っていた工場をいくつか聞いたら、ある工場に15年間金型・木型が置かれていたのでスパイクが作れることになりました。

(クラウドファンディングでの特別モデル YASUDAスパイク YX-2018:ゴールド)

次はロット数です。工場は1000ロットぐらいからを希望したのですが、クラウドファンディングで予定していたのは300ロットです。最後には自分の使っていたYASUDAスパイクを持っていて「これを復刻したいんです」と思いを伝えてOKがでました。

そこからサンプルを作って2018年3月にクラウドファンディングをスタートしました。最初は胃が痛かった。

くしくもYASUDAが倒産した4月30日と同じ日にスポーツ新聞に掲載されたことで一気に額が伸び5月までに約850万円が集まりました。これでまずはクラウドファンディングで募ったスパイクが作れることになりました。その後、2018年5月に株式会社YASUDAを立ち上げました。

ーー一気に7か月、とても速いですね。

自分の好きなサッカーですし、YASUDA愛用者でもあったのでそこは楽しみながら7か月間一気にやりました。