ーー私はヘヴィメタラーなんですが女の子にメタリカ好きなの?とTシャツ着ている人にいったら知らないと言われたことがあります。着てるのにそりゃないよ(笑)、と。
職業選択の自由じゃないけれど自由度が高くなっている。ロックバンドを知らなくてもカッコいいからバンドのTシャツを着る、ヒップホップを知らなくてもファッションは取り入れるとか。
トレンドを把握しながら自分たちを進化させていくことは、サッカーのチーム作りに似ていると思います。戦術や対戦相手が変わってきて、と。
2人で始めたブランドですが、規模が大きくなったら下げられないんです。サッカーでも一緒です。スポンサーをとってきたら今度は維持をしないと規模感を維持できない。
全く同じだなと思っています。だから、野々村さんの大変さが良く分かります。
――そうやって規模感が大きくなっていくとして、北海道コンサドーレ札幌にどんなチームになってほしいと思いますか?
僕が野々村さんに最初に口説かれたのは「売り上げが上がって例えば数千万円が残るとする。そうしたら有望な選手をとってこれる」ということです。例えば、主力がいなくなったとしても控えのセカンドストライカー的な選手をとってこれるわけじゃないですか。
もう1つはものづくりの部署を作るということです。企画室というか。選手のセカンドキャリアの受け皿になったらいいなと思っています。かっこいい先輩、例えば河合選手や小野選手を見て育ったユース出身の選手が引退した。となった時に作る側に回る。チームに愛着がある分かっこいいものができる気がしません?そこまでやりたいなと思っています。
はじめはユニフォームデザインの仕事だと思っていたところからグッズになって、モノヅクリ、プロモーションにまで来ちゃったということです。今、ちょうどサンプルがあがってきているんですが、今後はバリエーションを増やして、ビジネスマンが使えるトートバッグだったりいろいろできたらいいなと思います。