しかしその一方で、現在の日本代表の選手のことを知っている方はほとんど存在せず…。悲しいことに、かろうじて「ナガトモ」くらいでした。

とそんな現地インタビューをしていると、あっという間に試合開始の時間に。日本対イランの試合が開催されたのはアル・アインのホームスタジアムのハッザ・ビーン・ザイード・スタジアム。

観客席には、塩谷選手の段幕が僕が見つけた限りでは2枚ほど張られていました。

しかも、その段幕全てに日本語とアラビア語の両方が書かれており、塩谷選手がアル・アインサポーターに愛されていることがよく伝わります。

試合後にも何人かのアル・アインのユニフォームを着たサポーターから声をかけられました。イラン人は「コングラッチュレーション」、「ナイスゲーム」と負けたにもかかわらず暖かい言葉をかけてくれます。

「日本が負けた時は僕もそうありたい」と強く感じる出来事で、「裸に2強」と書いている僕を面白がって沢山写真も撮ってくれました。

中東の方々は戒律が厳しく、スタジアムで上半身裸では怪訝な顔をされたり、怒られるのではと勝手に思っていたのですが、意外とやってみるものですね(笑)みんなすごく優しくて楽しい人たちでした。

「あの22番は誰だ?どこでプレーしているんだ?すごくいい選手だな」と褒めてもらった時は、自分のことのようにすごく幸せな気持ちになりました。