リヴァウドの“恩返し”

・最初のテストシューズを練習&試合で評価した後、「可能であればもう少し軽くして欲しい」と要望を受けました。最初のテストシューズは217gで『モレリア』より約28g軽量でしたが、リヴァウドはさらなる軽量化を望みました。

・すべての素材、設計(アッパー&ソール)を見直し、最終的に200g(テストシューズから17gの軽量化)を実現。そのシューズを2001年2月に再度バルセロナで提案したとき、リヴァウドは子供のように喜び「パーフェクト」との言葉をいただきました。

・最後のリクエストは、息子と娘の名前をスパイクに入れて欲しいというものでした。リヴァウドは非常に家族を大事にする人で、家族の大事さを彼から教えてもらいました。

・『ウエーブカップ』の開発中、ブラジル代表チームは南米予選で非常に苦戦しており、10番を背負っていたリヴァウドも当然非難の的になっていました。本人はそのプレッシャーに耐えきれず、代表辞退も考えたらしいのですが、「俺がワールドカップで活躍するための素晴らしいシューズをミズノが開発してくれた。その恩返しのためにも南米予選を勝ち抜き、ワールドカップも活躍できるよう頑張る」と言ってくれました。

※結果、ブラジルは2002年の本大会で見事優勝。リヴァウドも“相棒”の『ウエーブカップ』とともに5得点をあげるなど大活躍した。

――そんな名スパイク『ウエーブカップ』と、今月リリースされた『ウエーブカップ レジェンド』、どこが違うんでしょうか?

細部にこだわったアッパー、ソールの素材、設計は2002のスペックとまったく同様にして欲しかったので、それは忠実に守ってくれています。さらにインソールなど、当時にはない現在の新たな設計&素材を採用し、2002モデルよりスペックは上がっています。