1958年:フランス 6-3 西ドイツ

1958年のジュスト・フォンテーヌ(元フランス代表FW)ほど幸運な大会を経験したものはない。

本大会前のキャップ数はわずか5。だが、2冠を達成したスタッド・ランスで39ゴールを叩き出したことでスタメンの座を得た。

グループステージ3試合で6ゴールを叩き出すと、4-0で勝利した準々決勝の北アイルランド戦でも2得点を記録。5-2で敗れた準決勝ブラジル戦でもゴールを決めて、そこまでの5試合で9得点をマークしていた。

そして、3位決定戦ではなんと4発の大暴れ!モロッコ生まれの24歳は13ゴールで得点王になった。得点ランク2位だったペレらに7得点もの圧倒的な差をつけて。

当時はまだ『Golden Boot賞』がなかったが、その偉業により地元紙からエアライフルが贈呈されたほど。フォンテーヌの決定力がフランスと西ドイツとの差になったのだ。