―会長が直接ハリルホジッチ監督に伝えた時のやり取り、監督の表情や反応について

「4月7日、フランス時間の18時にパリのホテルで直接会いました。

今まで彼とは多くのミーティングをしてきましたが、皆さんからの様々な報道にすごく敏感な人で、その度に私とは話をしてきました。

その時に僕は彼に言ったんですが、『メディアからハリルホジッチさんに解任を伝えるつもりは一切ない。言うんだったら私が直接言います』ということをその時申し上げました。

そういう意味でも、実際に法務関係の方とちゃんと話した上でフランスへ向かったわけですが、『紙一枚でも構わないんだ』ということを言われましたが、さきほど申し上げたように、彼が必死になって日本代表強くしようとし、ワールドカップの出場権を獲得したという実績を考慮し、礼を尽くし、直接言うことを選びました。

直接言った時の状況で言えば、やはりビックリしているというのが僕の印象です。まさかこのことを言われるとはということで、多少動揺もしたし怒りもあったし。それも事実です。

どうしてなんだという理由も含めて聞かれたのも事実です。ただ、あれがあったこれがあった、何があったというのを羅列するつもりはありませんでした。

事実として契約を解除するということを伝え、もちろん選手とのコミュニケーションが足りないというのはお伝えしましたが、実際には総合的ないくつかのことがあるのは事実ですけども、辞めていただく方を傷つけると言うよりは、私たちはそこでしっかりともう線を引いたということをお伝えすることが大事だと思い、今のようなことを伝えました。

彼としては『満足ではない』、『なんでこの時期に』っていうことは仰いましたけど、私としてはしっかりと彼に伝え、少しでも日本が勝てるようにしたいというその気持ちからこの決断に至ったことは彼に伝えました」