20日に行われたJ2最終節で、リーグ優勝と5年ぶりのJ1復帰を決めた北海道コンサドーレ札幌。
その札幌で代表取締役を務めているのが、現役時代にジェフユナイテッド市原(現千葉)と札幌で活躍し、引退後は“ノノさん”の愛称でサッカー番組の司会や解説者として人気を博した野々村芳和氏だ。
野々村氏は2013年に現職に就いて以来、元日本代表の小野伸二、稲本潤一の獲得や、東南アジアのスター選手を積極的に招き入れるなど、“世界”を意識した独自の経営戦略でクラブの強化を図り、4年目で遂にJ1昇格を成し遂げた。
今回はそんな野々村氏のように、世界のサッカー界で奮闘している「元選手の経営者(会長・社長、チェアマンなどを含む)」をご紹介しよう。
カール=ハインツ・ルンメニゲ
バイエルンという世界的名門を、チェアマンという立場から支えるのがカール=ハインツ・ルンメニゲだ(正確には会長ではない)。
1980年を代表するストライカーで、類まれな得点感覚からつけられた愛称は「ミスターヨーロッパ」。西ドイツ代表として45得点をあげており、フラン・ベッケンバウアーの後任としてバイエルンのチーフ・エグゼクティブに就任した。浦和レッズに所属していたミヒャエル・ルンメニゲは弟。