3位 ユルゲン・クロップ(リヴァプール)
志半ばで退団したブレンダン・ロジャーズの後任としてリヴァプールという熱い街にやってきたのは、情熱の男、ユルゲン・クロップ。ドルトムントで抜群の実績を残した指揮官である。
シーズン途中の就任という難しい状況ではあったが、UEFAヨーロッパリーグでは見事にファイナルまで進出。決勝では敗れてしまったが、クロップの名声に傷がつくものではない。
モチベーターとしての能力も高く評価されているが、やはり気になるのはマンチェスター・シティの指揮官となるグアルディオラとの対決だ。ドルトムント対バイエルンから、リヴァプール対マンチェスター・シティへ。舞台が変わっての戦いがどうなるのか、非常に気になるところだ。
また、新シーズンはクロップの真価を問われるシーズンである。移籍ウィンドウ、プレシーズンと、チームを最初から作ることができるからだ。
2位 ジョゼ・モウリーニョ(マンチェスター・ユナイテッド)
ついに決まったモウリーニョのマンチェスター・ユナイテッド入り。長らくメディアが噂として報じ続けてきたが、やっとその日が訪れたというイメージである。
2度目のチェルシーでは厳しい戦いを強いられたが、基本的にリーグ戦で安定的な成績を残すタイプの監督。これまでのジンクスが正しければ、遅くとも2シーズン目には優勝を果たすと“皮算用”して良いだろう。
気になるのはチェルシーで失敗した後であることだ。これまでのモウリーニョは明確な失敗をしたことは無く、常に何かしらのタイトルを獲得するような成績を残してきたのだ。そんな彼がシーズン序盤で躓いて退団したことは、明らかに失敗である。
モウリーニョが今もなお『Special One』であるか否か。非常に注目されるシーズンだ。
1位 ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)
元バルセロナ関係者が上層部にいるということで、シティがグアルディオラの招聘に動いていることは周知の事実であり、新シーズンからの指揮官就任が発表された際は特段驚くことも無かった。
しかし、モウリーニョと同じタイミングでマンチェスターの街に入るということを1年前に想像していた人は殆ど皆無だろう。それだけ両者の評価は高く、影響を与える存在なのだ。
『Telegraph』は「最高の監督」と賞賛の声を惜しまず、バルセロナ時代に示した“スタイル”が世界のサッカーを変えたと表現している。
グアルディオラの戦術にシティの資金力。短期で結果を残すのは間違いないはずだ。