最後はゴールキーパーのランキングをご紹介しよう。ゴールキーパーについては他のポジションと異なり、トップ10とワースト10が発表されている。
また、評価の仕方も異なっており、以下の点で評価を行っているとのこと。
評価項目
- 1試合あたりの失点率
- 何分に1点失点したか
- 1試合あたりのパスの本数
- 1試合あたりのセーブの本数
- 1ゴールを許すまでに何本セーブしたか
- セーブ率
日本語にするとわかりづらいが、単に失点が少ないだけでは、強いチームのGKばかりが高く評価されてしまうことになる。それを防ぐためにいくつかの項目が存在しており、バランスが良いといえるだろう。
では、まずはベスト10からご紹介しよう。
2015-16 ゴールキーパーベスト10
1位 マヌエル・ノイアー(バイエルン)5大リーグ No.1
2位 ヤン・オブラク(アトレティコ・マドリー)リーガ・エスパニョーラ No.1
3位 ジャンルイージ・ブッフォン(ユヴェントス)セリエA No.1
4位 ケヴィン・トラップ(PSG)リーグ・アン No.1
5位 クラウディオ・ブラボ(バルセロナ)
6位 ヴィンセント・エニェアマ(リール)
7位 ウーゴ・ロリス(トッテナム)プレミアリーグ No.1
8位 アルフォンス・アレオラ(ビジャレアル)プレミアリーグ No.1
9位 ケイロル・ナバス(レアル・マドリー)
10位 ぺぺ・レイナ(ナポリ)
トップは現役最強GK、ノイアーだ。数々のスーパープレーで世界を魅了してきただけに、受賞は妥当だ。
2位はアトレティコ・マドリーの名手オブラク。今シーズン、ディエゴ・シメオネのチームが硬い守備を誇ったのは彼のプレーによるところが大きい。3位は現役レジェンド、ブッフォン。彼無くしてユヴェントスの復調はありえなかった。
ドイツ、スペイン、イタリア、フランス、と1位から順にという形だが、プレミアリーグの最上位は7位のロリス。最終節で5失点してしまったため、集計の日が異なればさらに順位は下がっていたかもしれない。
しかし、これだけでプレミアリーグのGKのレベルが低いと論じることはできない。ゴールを許すということは守備全体の問題でもあり、相手FWが素晴らしいという考えることが可能であるからだ。
パワフルなシュートに、ノーチャンスのゴール。プレミアリーグで生まれるスーパーゴールを思い出してもらえればご理解いただけるだろう。