■アレックス・ソング(ウェストハム=4位)

バルセロナからプレミアリーグへ復帰したソングは主将のマーク・ノーブルと共に中盤でコンビを組みプレミアリーグ屈指の運動量を誇るノーブルに劣らないスタッツを残している。これまで8試合に出場し1試合あたり2.4回のタックルを成功させ、43回のパスを成功させている。

ノーブルと合わせて1試合あたり約100本のパスが中盤から供給される様になり、チームのボール支配率は昨シーズンに比べて3%上昇して47%になったという。既に実績十分の元アーセナルMFは、ウェストハム移籍が決して都落ちではないことを、アーセナル以上の順位と高いスタッツで証明している。


■ティム・キャロル(スウォンジー・シティ=5位)

スウォンジー・シティで出場数こそ多くないが、期待する声が人一倍大きいのがこのキャロルだ。トッテナムからのシーズン・ローンでスウォンジーへ移籍した"新しいモドリッチ"はギャリー・モンク監督からも大きな期待を受けており「将来的にジョー・アレンやスティーヴ・エンゾンジになれる存在」と評価している。

長短のパスを交えてゲームを作っていけるのが特徴でイングランドには数少ない貴重なタイプ。イングランドU-19、U-21代表にはすでに選ばれており、スウォンジーで今季どこまで評価を伸ばしていけるだろうか。9日のアーセナル戦で初先発を飾ったが、まずは、レギュラーを勝ち取りたい。


■モハメド・ディアメ(ウェストハム=4位→ハル・シティ=15位)

今季開幕後に好調ウェストハムからハル・シティへ移籍した。ハル・シティではリーグ4ゴールを決める一方でアーセナル戦では1試合に9回のタックルを成功しており、彼の調子=ハル・シティの調子とも言える。

元々、ヴィエラの後継者と呼ばれるタイプのセンターハーフだったが、ウェストハムではドリブルなど攻撃面を生かすためにサイドアタッカー、果てはストライカーとしても起用された。本人はそのことを良く思っていなかった様で、今季センターハーフ起用をしてくれるハル・シティでは攻守両面で水を得た魚の様に働きを見せている。3-5-2ないしは3-5-1-1の中盤でリヴァモア、ハドルストーンと3人でコンビを組んでいる。トップ下と言えなくもないが、イングランドのメディアでは3センターの扱いの様で今回は5人目として選出した。

以上、プレミアリーグで今季活躍するチームから5人のボランチを紹介した。

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