『Africanfootball』や『Vanguard』など各メディアは「今週末に開幕する予定であったナイジェリア・プレミアリーグは、クラブ、選手、審判のボイコットにより開催できない可能性が高くなった」と報じた。
今夏FIFAから資格停止処分を受けていたことで知られているナイジェリアサッカー連盟は、その通達が撤回された後も多くのトラブルが発生している。
前会長のアミヌ・マイガリ氏は資金の不正流用のために逮捕、解雇されたものの、釈放中であることを理由に復帰。その間に原因は不明であるがナイジェリアサッカー連盟のビルが火災に見舞われ、事務局の資料が消失するという騒ぎがあり、放火による汚職の隠ぺいではないかと噂されている。
そして26日に行われた会長選挙でクリス・ギワ氏が当選したと報じられ、組織が正常化されるものと思われたが、今度は「投票に違法性がありホテルの会議室の交渉で決まった」と暫定委員会のメンバーが訴えを起こし、結局のところ実質まだ何も進んでいない。
その為スティーヴン・ケシ代表監督との契約も進んでおらず、このままでは指揮官不在の状況でアフリカネイションズカップの予選に臨むことになる。
これを受けて28日に審判委員会が「正常な状況になるまで全てのレフェリーが試合から撤退する」と発表。29日には各クラブの代表者で作られる管理委員会、そして選手協会もその方針を支持し、全ての試合をボイコットすることを発表した。
政府の介入を求める声もあるものの、ボコ・ハラムとの戦いやエボラ出血熱感染拡大の対処に追われているグッドラック・ジョナサン大統領の動きは遅く、そしてさらに介入が行われればFIFAから再び資格停止処分が言い渡される可能性もある。