7月20日、『L'Equipe』は「スウォンジー・シティとマルセイユの間で行われてきたフランス代表MFディミトリ・パイェットの移籍交渉が合意に近づいている」と報じた。
記事によれば、決着しそうな移籍金は850万ユーロ(およそ11億6000万円)と、パイェットの能力と実績を考えれば比較的安値。
これは昨夏マルセイユが彼を買った1000万ユーロ(現在のレートで13億7000万円)+ボーナス200万ユーロ(現在のレートで2億7000万円)という額よりも大幅に安いもの。報道が真実であれば、今夏マルセイユが人件費の削減を求められていることが容易に読み取れる額となっている。
ただ、ほかの報道によればパイェットはスウォンジー・シティへの移籍を拒否しており、この話は停滞している状況にあるのことで、やはり様子を見る必要がある。
ディミトリ・パイェットは1987年生まれの27歳。高い技術を持つことで知られるフランス代表の攻撃的MFで、トップ下よりもサイドから得点に絡んでいく能力に長けるアタッカーとして知られる。
レユニオンの出身で、一時ル・アーヴルの下部組織にも所属したが性格的に問題があるとして4年後に放出され、一度故郷に復帰。しかし2005年にナントとアマチュア契約を結んでフランスに復帰すると、プロデビューにも成功し、2006-07シーズンはレギュラーに定着した。
2007年夏にはサンテティエンヌへ移籍し、2011年にはリールへステップアップ。昨年夏に上記のように1000万ユーロでマルセイユに買われていた。