17位 WBA @WBAFCofficial

良くて逃げ切ったというよりは周りがコケた感が強いとはいえ、なんとか降格の恐怖から逃げ切った。昨シーズン、チェルシーから借りてきたルカク無双でDFラインを蹂躙しながら比較的安定した守備を組織して暴れまくった面影はなく、上積みが出来ていなかったことを何度となく露呈してしまった。プレミア名物、一発屋中堅にならないように再起を期待したいところだ。何故かスペインから突如指揮官ペペ・メルを呼ぶという、降格組に通じるものがある「海外からの指揮官を中継ぎに使う」という奇策を披露。まあ予想通り別に何が上手くいくという訳でもなく、彼は既にクビになっている。何故スペイン色の皆無なチームに突然彼を呼ぼうと思ったのかは、プレミア七不思議の一つである。攻撃の軸に考えていた姉るかさんは、序盤は好調だったものの予想通りというかなんというかピッチ外で目立ちまくり、結局クビにされてしまった。

PICK UP PLAYERS

ヴィクター・アニチェベ

モイーズの忘れ形見。エバートンで昨シーズン覚醒したナイジェリアのモンスターは、身体を張ってのプレーでルカクの代理を最低限なレベルではこなそうとしていた。能力的には高いのだが、彼のフィジカル無双に上手く攻撃を絡ませることが出来なかった感がある。後、もともと怪我しやすかったので結構大事な時にいなかった。

ヨナス・オルソン

強いて言うなら降格圏との違いを作ったのは守備陣。特にこの長髪のCBは、しっかりとしたフィジカルを生かした守備でチームの根底を支えた。プレミアの典型的な跳ね返し屋として、水際での必死なプレーでチームを助け続けた。

ユースフ・ムルンブ

過小評価されている感はあるが、数シーズン安定した活躍をしているコンゴ民主共和国代表MF。似ているのは強いて言うなら元バルセロナのセイドゥ・ケイタだろうか。攻守にまとまっており、強烈なフィジカルと献身的な態度で中盤を支える。派手な選手ではないが、そろそろキャリア全盛期。お値段もそこまでしないはずだし、ステップアップも見えてくるはずだ。以前はフィオレンティーナからの興味が伝えられていた。

モルガン・アマルフィターノ

仏蘭西時代に見せた能力の高さを、プレミアという舞台では十分には見せ切れなかった感もあるMF。マルセイユ時代は、アスピリクエタとの圧倒的なコンビネーションで長友をフルボッコにしたのが忘れられない。個人の突破ではなくテクニックを生かして起点となり、サイドバックの上がりと連携しながら駆け引きする頭脳派は、個人の突破を求められるプレミアの舞台、かつ十分なサポートが得られる状態ではないチーム状況では少し物足りなかったか。ビエルサのラブコールに答え、マルセイユに戻るとの報道有り。