サッカー選手にとっては移籍はつきものであり、それぞれが活躍の場を求めてチームを渡り歩くものである。
しかしながら、その中で自分が所属したことがあるクラブへの愛着から復帰を決断する者も…。
今回はイングランド・プレミアリーグの公式で取り上げられていた「古巣のクラブへと象徴的な復帰を果たした選手たち」をご紹介する。
ティエリ・アンリ
復帰した古巣:アーセナル
1回目の在籍中のプレミアリーグ成績:254試合174ゴール
2回目の在籍中のプレミアリーグ成績:4試合1ゴール
1999年にユヴェントスからアーセナルへと加入し、アーセン・ヴェンゲル監督の指導の下でストライカーへとコンバートされたティエリ・アンリ。それによって世界屈指の選手に成長し、クラブのレジェンドになった。
伝説的な無敗優勝を含め、数多くのタイトルをチームにもたらし、クラブの最多得点記録をも更新したあと、2007年にバルセロナへと移籍。新たな挑戦へと向かっていった。
そしてアメリカ・MLSのニューヨーク・レッドブルズに所属していた2012年、オフシーズンを利用して短期間のみアーセナルへと復帰。FAカップのリーズ戦に加え、プレミアリーグで最後の試合となったプレミアリーグのサンダーランド戦でもゴールを決めている。
ジュニーニョ・パウリスタ
復帰した古巣:ミドルズブラ
1回目の在籍中のプレミアリーグ成績:58試合14ゴール
2回目の在籍中のプレミアリーグ成績:28試合4ゴール
3回目の在籍中のプレミアリーグ成績:41試合11ゴール
ブラジル代表で49試合に出場した世界的レジェンドプレーヤーでありながら、イングランドでは中堅クラブであったミドルズブラに3回も所属したジュニーニョ・パウリスタ。
162cmと言われる小柄な体格であるが、それを補って余りある繊細なテクニックで活躍を見せた選手だ。1995年に22歳でサンパウロからミドルズブラへと加入し、ファブリツィオ・ラヴァネッリとの名コンビでインパクトを残す。
その後アトレティコ・マドリーへと移籍したが、1999年にローンでミドルズブラに復帰。かつてのスターの帰還とあってファンから歓迎を受けたものの、怪我もあって低調なプレーになってしまう。
それが心にトゲのように刺さっていたのか、日韓ワールドカップを終えた2002年に再びミドルズブラへと復帰。すでに全盛期は過ぎていたものの、ファンは彼を暖かく迎え入れ、2003-04シーズンのリーグカップ優勝をともに祝った。