サポーターに恩返しを
試合終了後には古巣サポーターの元へあいさつに行った千葉の背番号28。秋田サポーターから温かい声をかけられたという。
「いまはもう千葉の人間なんですけど、そう言いつつも、きのう秋田に入ったときに懐かしさを感じました。スタジアムに入っても久しぶりにあの感じがちょっとずつよみがえってきた。最後にあいさつへ行かせていただきましたけど、本当に温かいサポーターしかいない。たくさんエールをもらったので、その気持ちをパワーに変えながらJ1に昇格したいと思います」と優しい笑みを浮かべた。
この日も多くの千葉サポーターが秋田へ駆けつけ、熱烈な声援を受けながら千葉イレブンは奮闘した。
サポーターの応援に報いなければならない。その使命は選手たち全員が胸に秘めている。
河野もまた、千葉サポーターの熱気にほだされている。
「(会場に)入ってきたときから、すごくいい雰囲気を作ってくれました。秋田まで労力をかけて来てもらっているのに、勝点1で帰らせてしまうのは、本当に申し訳ないです。僕らは自動昇格を諦めていないし、残りを全勝して上がるつもりです。次のホームの試合でまたともに戦ってくれる仲間たちはたくさんいるので、その人たちの力も借りながら、絶対結果で恩返ししたいと思います」と意気込んだ。
次節は来月2日午後2時にホームで北海道コンサドーレ札幌を迎える。
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残り4試合とJ2最終盤となった。チームを勝利に導く男として河野が攻守に奮闘し、残り4試合すべてで勝ち星を挙げる。
(取材・文 宇田春一)