津久井匠海(水戸ホーリーホック→RB大宮アルディージャ)

最後は、6月10日の特別登録期間最終日に移籍が発表されたMF津久井匠海。J3アスルクラロ沼津から今季加入したJ2水戸ホーリーホックで大黒柱となり、チームもここ10戦負けなし(8勝2分)で3位に急浮上してきた。

J1へのステップアップもささやかれていなか、23歳が移籍を決断したのは、水戸と同勝点の2位でJ1昇格を争っているRB大宮アルディージャ。直接的な“ライバル”へのまさかの転身だった。

「この選択は全ての方に応援していただけるものではないかもしれません。しかし、自分が目指すべき目標と幼い頃からの夢に向かって新たなチャレンジをすることを決めました」と素直な思いを綴った津久井。

水戸もすぐさま動き、同じ日にJ2のモンテディオ山形からMF加藤千尋、JFLのFCティアモ枚方からDFフォファナ・マリック、そしてJ1のFC東京からMF塚川孝輝を獲得(※塚川のみ期限付き移籍)。津久井の穴を埋めるべく最大限の補強を行っている。

最悪の「喧嘩別れ移籍」7選

ここまで紹介した以外では、柏レイソルがFW木下康介(サンフレッチェ広島へ完全移籍)、MF瀬川祐輔(川崎フロンターレから完全移籍)、DF馬場晴也(北海道コンサドーレ札幌から完全移籍)、FW小見洋太(アルビレックス新潟から完全移籍)と大きな動きを見せた、異例の6月の移籍マーケット。

最終的に誰のもとへ「歓喜」は訪れるのか。当事者それぞれが、自らの選んだ道を「正解」にするべく残りのシーズンに挑む。

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