大関友翔
2005年2月6日生まれ(20歳)
川崎フロンターレ所属
日本の10番は今大会でもっとも評価を高めた選手の一人だろう。
初戦のタイ戦ではチームメイトもまだ探り探りボールを預けることが多かったが、すぐさま信頼を獲得。狭いスペースでも大関にボールを渡す場面が試合ごとに増えていった。
技術はもともと折り紙付きだったが、昨季1年間J3の福島ユナイテッドFCでプレーしたことにより、立ち位置に対する理解が大きく向上。細かく動きながらスペースを生み出し、自らだけでなく味方も生かしていた。
プレーの角度を作り出す術に長けるうえ、緩急の使い方が上手く、左右の足の使い分けもできる。食が細いことからフィジカル面が課題だが当たり負けすることは減っており、クラブに戻ってからのパフォーマンスも注目される。
中島洋太朗
2006年4月22日生まれ(18歳)
サンフレッチェ広島所属
この世代で最強の「ボールプレーヤー」。それが中島洋太朗だ。
クラブ事情により合流が遅れ、しかも初戦で負傷。今大会で持ち味を最大限発揮することはできなかったが、それでもその“特別さ”はしっかりと見せてくれた。彼がボールを持てば何かが起こる。ファンだけでなくチームメイトもそう感じながらプレーしていたに違いない。
ただし、選手としては間違いなく発展途上。どんなシチュエーションでもスタメンで送り出せるかというと現状難しいと言わざるをえない。とくに守備面での判断力は今回のメンバーで一番見劣りしていた。
とはいえ、そこは経験を積んで成長できる部分。所属のサンフレッチェ広島でも強力な守備陣に助けられているからこそのパフォーマンスだが、逆を言えば良いお手本はたくさんいる。成長に大いに期待したい。