希望を与えたウクライナ代表
母国ウクライナは未だ苦しい状況にある中、EURO2024やオリンピックでウクライナ代表チームは母国を背負い戦い続けている。
サッカー熱の高いウクライナ人にとって、国際試合で活躍する彼らの勇姿には大きく心を動かされるという。
──ハルキウはいまも攻撃のニュースが続いています。
「いままで暮らしている場所が攻撃されている映像を見ることは、とても気持ちが落ち込みます。
友達や家族とは安否の確認の連絡を毎日取っていますが、心が壊れてしまうので、そういうニュースは極力見ないようにしています」
──戦争後もウクライナ代表はEURO2024やオリンピックに出場しました。
「戦争が始まって以降、ウクライナの人たちは(国際試合で)自分の国が出ているということをすごく大事だと思うようになりました。いまは私もウクライナ代表チームがどれくらい頑張っているか、絶対見るようにしています。
特にオリンピックでは友達も出ていたので、すごく高いテンションで頑張って応援していましたよ」
ロシアによる全面侵攻が始まって2年半。国際試合への出場や国内リーグは辛うじて実施されているものの、ウクライナサッカーが直面する現実は我々の想像以上に重い。
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後編では、そのような状況の中でプロサッカー選手になるため異国の地で挑戦を続けるヤリクさんの横浜FCでの研さんの日々について触れていく。