攻撃的な選手の多い日本代表は交代選手の層も厚い。この試合でもそれを証明した。
実に7ヶ月ぶりの代表復帰となった伊東純也は投入直後に上がった大歓声に応えるゴールに加え、アシストも2つ記録。
同じタイミングで投入された前田大然も自身の持ち味であるスピードを活かしたゴールを決め、存在感を発揮。上田に代わって入った小川航基も背後への抜け出しを積極的に狙いスペースを生み出し、前田のゴールをお膳立てした。
この試合では出場していないが他にも中村敬斗、浅野拓磨、鎌田大地など実力派の選手が勢揃い。この選手層をうまく活用できれば戦術の幅が広がることは間違いない。
守備も完全に安定。帰化選手であるフェルナンジーニョ、アラン、バイヘラム・アブドゥワイリを後半から投入してきた中国は彼らのスピードを活かし、ロングボールでディフェンスラインの背後を取る戦法に出た。
しかし、谷口を中心として守備陣が全てをシャットダウン。最終的にシュートを1本に収める完璧なディフェンスを見せた。
この試合も攻守の切り替えと連動したプレスが目立った。
前半ではダブルボランチの遠藤航と守田英正が守備を引っ張ってプレスを先導。特に遠藤が南野と見せた前半45分の連動したプレスでボールを奪ったプレーは素晴らしかった。
後半には途中投入の前田が積極的にプレスをかけて相手を威圧。守備のスイッチが素早く入るようになり、チームの帯をもう一度締めなおした。この守備が続けば次戦以降も良い戦いができるはずだ。
日本代表は次戦、日本時間11日(木)の1時から、アウェイでバーレーン代表と対戦する。