イタリア代表選手として国際Aマッチ14試合に出場した名FWダニ・オスバルドが、うつ病と戦っていることを公表した。

パブロ・ダニエル・オスバルド、通称「ダニ・オスバルド」は1986年生まれの38歳。アルゼンチンで生まれ、若くしてウラカンでデビューを果たしてゴールを量産し、注目を集めた。

それからイタリアに渡ってアタランタやレッチェ、フィオレンティーナ、ボローニャなどでプレー。2010年に移籍したラ・リーガのエスパニョールでブレイクし、その後ASローマでエースストライカーとなった。そしてイタリアに帰化して代表入りも果たす。

2013年からは吉田麻也が所属していたサウサンプトンに移籍したが、その頃から短い間にクラブを渡り歩くジャーニーマンとなり、代表からも遠ざかることに。

2016年には20代で引退を発表し、ミュージシャンに転身すると宣言。ただそれから3年半後にバンフィエルドで現役復帰し、半年だけプレーして改めてスパイクを脱いでいた。

選手時代は情熱的なプレーで知られた彼であるが、今回自身のSNSで「うつ病と戦っている」ことを告白した。

「僕は長い間、とても重いうつ病に悩まされてきた。そのせいでアルコールや薬物の依存症に陥ってしまった。真実を言えば、僕は自分の人生が手に負えなくなりつつある瞬間にいるということだ。

今は精神科の治療を受けている。薬を服用している。とても特殊な病気だ。自尊心が欠如して、憂鬱で…。

以前は、僕はエリートのサッカー選手だった。今とは全く別の人間で、安心感と自信に満ちあふれていた。しかし今、その時には全く知らないような人間になっていて、それから抜け出せずにいる。

僕がこれを公表したのは、同じことを経験した人、あるいは家族に同じような病気の者がいる人、そして今現在それを経験している人に伝えたいからだ。遠慮してはいけない。家族に相談しなければならない。

自分も一部の家族とは話した。このビデオを見て知る親族もいるだろうけどね。同じような病気を抱える人々に、手を差し伸べてほしい」

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ダニ・オスバルドはこの自身のビデオ投稿に「助けを求めるものなのか、やらなければならない使命感からなのか、自分でも迷っている」と話しているそうだ。

これに対し、かつて所属していたエスパニョールは公式Xでダニ・オスバルドへの応援を投稿し、「この困難な時期に励ましと力を与えたい」とコメントしている。

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