ホダーダード・アジジ

イラン代表成績:47試合11ゴール

日本人のサッカーファンにとって「アジジ」ほど有名なイラン人選手はいないだろう。1997年に行われたFIFAワールドカップ・フランス1998のアジア予選プレーオフで、日本代表がイランと対戦することになったときのエピソードが強烈だ。

試合前、イラン代表の中心選手の一人であったアジジは前日の練習を欠席。報道陣の前で車椅子に乗って移動しているところが目撃され、「彼は欠場することになるのではないか」と報道された。

ところが彼は結局その試合に先発出場し、しかもゴールを決めた。この記憶によって、日本のサッカーファンの間では怪我を装うなどの情報戦を「アジジ作戦」などと呼ぶようになった。小柄で切れのあるドリブラー系ストライカーだったが、プレー以上にインパクトがあった選手だ。