25日に行われたアジアカップのグループステージ第3節で、マレーシアを相手に3-3と引き分けてしまった韓国代表。
3試合で1勝2分けと負けなしであったが、試合の内容についてはかなり難しい状況が続いており、閉塞感が漂っている。守備面では失点が多く、攻撃陣はゴールこそ決めているものの決め手を欠いており、機能性がない。
『News1』はユルゲン・クリンスマン監督が率いている今回の韓国代表チームについて以下のように評価していた。
「サツマイモを水なしで百個食べるような苦しい破壊力だった。攻撃サッカーを志向したユルゲン・クリンスマン監督の韓国代表であるが、チャンスメイクも決定力も見られなかった。
格下の相手に接戦を繰り広げた末に厳しい引き分けとなり、ラウンド16に進出しても笑うことができなかった。
『歴史上最強クラスのメンバー』という評価の中で攻撃サッカーをしたが、グループステージでの火力は期待を下回った。とくにマレーシア戦はそうであり、クオリティある組織は見られず、前線で解決力を見せる選手もいなかった。
客観的に見て戦力面で劣るマレーシアが守備的にプレーしてくることは明らかだったが、それを破る戦術はなく、15回以上のコーナーキックと40回以上のクロスの成功率は低かった。
単調な攻撃パターンでは相手も簡単に防げるため、韓国は接戦を続けるほかなかった。前線のチョ・ギュソンとオ・ヒョンギュはまだこの大会1ゴールも決めていない」
また、『Footballist』は一方のディフェンス面でも「鈴木彩艶が不安定な日本より失点が多い」とゆるさに苦言を呈していた。
「今回の大会前まで7試合連続無失点だった韓国は、グループステージで守備の問題を露呈している。3試合で6失点は凄惨な成績だ。ラウンド16に進出したチームの中で、韓国は最も多くの失点を喫したチームだ。
韓国より失点が多いのは香港、ベトナム、マレーシアだけで、彼らはすべてグループステージで最下位になっている。
優勝を狙うチームでありながら、ライバルと比べると悲しい守備力だ。カタールはまだ無失点で、オーストラリアとイランも1~2失点だ。
経験不足の鈴木彩艶が不安定にゴールマウスを守っている日本代表でも、韓国よりも失点は少ない。3試合で5失点だった。
特定の選手を責めるのも難しい。ディフェンスはこの3試合でキム・ミンジェ、ソル・ヨンウ、キム・ヨングォン、チョン・スンヒョン、イ・イジェ、キム・テファン、そして怪我から復帰したキム・ジンスが出てきたが、誰が出ても失点している」
その後に行われたグループFの試合の結果により、韓国代表は30日の試合でサウジアラビアと対戦することが決定している。
サウジアラビアはグループステージの3試合で4ゴール1失点と攻守両面において結果を出しているチーム。韓国にとってはかなり厳しい相手になりそうだ。