「名選手、名監督ならず」は良く聞かれるフレーズだ。プレーヤーとして素晴らしくても、それがマネージャーとして能力を発揮できるかどうかは必ずしも一致しない。
今回は「名選手であったが名監督にもなった」スーパースター選手を5名ピックアップした。
フランツ・ベッケンバウアー
先日亡くなったフランツ・ベッケンバウアーは、おそらくサッカー界で最も偉大な選手であり、そして監督であった。どちらの立場でもワールドカップを制覇した経験を持つのは、まだ歴史上3人しか存在しない。
「デア・カイザー」(皇帝)と呼ばれた彼は革新的なスイーパー・スタイルをとり、1960年から70年代にかけてディフェンダーの役割を現代化した。バイエルン・ミュンヘンを復興させ、数え切れないほどのタイトルを獲得した。
選手としてリベロという攻撃的なディフェンダーのポジションを作り上げた彼は、監督になってもタッチライン際で試合を読んだ。1986年のワールドカップでは西ドイツを決勝へと導き、そして1990年大会では優勝を果たした。