最大限の自分を出して昇格をつかむ

川崎では偉大な先輩の姿を見続けてきた。アカデミーの先輩である日本代表MF三笘薫、同じく日本代表MF旗手怜央と偉大な背中を追い続けてきた。欧州移籍、日本代表選出と、大きな夢を抱いている宮城だが、まずはその覇道を突き進むために眼前で対峙する敵たちを粉砕して山形のJ1復帰につなげる。

――個人の話になります。来年はパリ五輪が開催されます。そこに向けての代表入りのビジョンを教えてください。

自分が置かれた状況で試合に出続けないといけない。そもそも出続けないと呼ばれることはないと思っている。自分はいままでそんなに呼ばれてはいないので、しっかりとした活躍をして待つしかないです。ビジョンというか、いまいる自分の場所で最大限自分の特徴を出したいというだけです。

――キャリアの目標はどのように設定していますか。

そんなに先を見るタイプじゃなかったんですけど、徐々に目標を持ってやったほうが普段の生活も違うことに気付けた。先輩の三笘さんや(旗手)怜央くんと、そういう選手たちに続いてJリーグでしっかり活躍して、海外に行って、日本代表に入りたいというものはありますね。

――山形サポーターの印象を教えてください。

(サポーターは)温かいですし、自分が出ているときは劇的な勝ち方が多かったですし、僕が出ている試合は負けていないです。勝っているときはやっぱり必然的に盛り上がっていいですし、山形全体で盛り上がっている感じはありますね。

――サポーターは長年J1復帰を望んでいます。最後にサポーターへのメッセージを教えてください。

J1昇格に向けてあと2試合。自分たちも全力で向かいたいし、なにより前回アウェイで大敗した記憶が残っていると思いますので、その借りをしっかり返して、ホーム(山形に)に戻ってきたいと思います。

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クールな語り口だが、熱いハートを持つ山形が誇るチャンスメイカー宮城は、刻々と迫る清水戦に向けて静かに闘志を燃やしている。まずは清水戦、そして決勝と着実に勝利を挙げて山形をいるべき場所へと導いてみせる。

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