監督業は生活を豊かにする取り組み
――偶然にも秋田と間瀬監督には深い縁があったのですね。
岡山時代に僕が青い車を運転しているときに、当時の影山雅永監督(現、JFAユース育成ダイレクター)が「お前が運転する車は青い稲妻だな」とよく言っていたんですよ。
ブラウブリッツは(ドイツ語で)「青い稲妻」という意味なんですよ。だからなにか不思議な縁がありましたね。
――プロ監督として初めて秋田を率いました。一度愛媛FCを挟んで、その後また秋田に再任という形になりました。Jリーグクラブの監督業を振り返っていかがでしたでしょうか。
いまの僕が振り返ると、「日本人同士の戦い」ですよね。日本人が日本人同士で戦うという。そこで違いを見せる、秀でるためのノウハウを考えるという勝負ですよね。そして日本人が集まって、選手、クラブ、サポーターと自分たちの生活を豊かにするという取り組みですよね。
――生活を豊かにする取り組み…。なかなか思いつかない発想ですね。
Jリーグクラブで監督をすることは、それ以上でもそれ以下でもなくて。そのための生活ですよね。すみません、伝わったかどうか(笑)。
選手としても、指導者としても、国外に行かないとこういう発想には、もしかしたらならないかもしれない。日本人同士がという感覚が強いですよね。日本人が、日本で各々の生活を豊かにする取り組みですね。