というのも、三笘は川崎フロンターレ時代に出演したTBS系『スパサカ』の特集企画において、以下のようなことを語っていた(動画10分59秒から)。

「大学で特に筋力トレーニングをやってスピードが上がったのは事実ですし、よく失敗しましたけど、とりあえずスピードを上げて仕掛けてみるっていうのは何度もやっていました。

もちろんその中で失敗がたくさん出てくるので、大学に行った理由というか、そういったチャレンジをする環境があったのでそこはすごく良かったなと思います。

スピードを上げてみないとわからないこともあって、その中で技術が発揮できなかったり、スピードを上げすぎて相手との間合いが悪くなったりもあるし。

そこが徐々に扱えるようになってきて、スピードを上げるタイミングとか、どこを見てやればいいのかが少しずつ分かってきたので、スピードを上げた状態での技術は磨いてきて良かったなと思っています」

筑波大学では4年間、同級生のDF山川哲史(現ヴィッセル神戸)と練習後に1対1を繰り返してきたことで知られる三笘。それ以外でも個人として行っていたのが、トップスピード下でのドリブルだった。

チャレンジする環境があったため、とにかくまずはドリブルのスピードを上げてみて、ボールコントロールや視野の確保などの“限界点”を探っていたという。

そうした自身の経験があったがゆえの今回のアドバイス。技術やフィジカル能力、駆け引きの部分だけではない、三笘のドリブルの深みを感じることができる内容だ。

日本代表史上最強の破壊的ドリブラー5人

今や世界最高峰のプレミアリーグで最強ドリブラーの一人となった三笘。新シーズンは彼のドリブルの「判断」の部分にも改めて注目してほしい。

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