川村拓夢はスキッベサッカーの申し子
川村は現在23歳。広島生まれ広島育ち、クラブにはジュニアユース(中学生年代)の頃から所属する生粋の広島っ子だ。
2018年にトップ昇格するが若く出番がなかったため、2019年から愛媛FCに3シーズン期限付き移籍。2020年に39試合6ゴール、34試合8ゴールと結果を残すと、2022年にクラブへ復帰した。
頭角を現したのは、ドイツ人指揮官ミヒャエル・スキッベ監督が就任した昨年のこと。
夏頃からボランチや左サイドで起用されはじめ、16試合3ゴールを記録。そして今年に入ってからは完全にレギュラーを掴み、主に2シャドーの一角で起用されている。
スキッベ監督の川村への入れ込みは相当なようにみえる。
日本代表を経験した森島司や満田誠が試合展開に応じて役割やポジションを変更したり交代することがある中で、川村は全13試合に先発しており途中交代もわずかに1試合しかないのだ。
昨年、優秀監督賞に輝いたスキッベ監督が「最も推している選手」ということができるかもしれない。